原始人

人間が他の動物と決定的に違う所は、道具を使う、更には火を使うという所です。火は寒い時に暖を取るという目的の他に、害獣を寄せ付けない、煮炊きするなどの様々な効用があり、こういった利点を使いこなす所が、他の動物に比べて格段に優れているところなのです。

火には物を燃やして天に届けるという目的もあり、古来よりの祭祀の祈願にも使われてきましたし、神々に供物を届けたり、将来した神々を天にお還しするという目的もあり、それが現代のお焚き上げ供養に繋がっているのです。

ガスなどのあまりコントロールされすぎた純度の高い火よりも、ユラユラ、パチパチと神秘的に燃える火の方が、火としては魅力的です。それは神々に通じる入り口があるからではないかと思います。